◆ワーカーズコープとは

ワーカーズコープは、働く人びとや市民がみんなで出資し、経営にみんなで参加し民主的に事業を運営し、責任を分かち合って、人と地域に役立つ仕事を自分たちでつくる協同組合です。

働く人たち、サービスを利用する利用者や家族、地域に住む人たちと“協同”しながら、みんなで事業を運営します。そして、意見を出し合い、話し合いをしながら、新しい仕事や地域活動に挑戦します。みんなで協同し、「ともに生き、ともに働く」社会をつくる『協同労働』を地域のみなさんに伝え、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指しています。

◆組織概要

センター事業団は1982年日本労働者協同組合連合会(当時「中高年雇用・福祉事業団全国協議会」)の直轄事業として出発しました。1987年に、現組織であるセンター事業団に組織再編し、「センター事業団4つの目的」を掲げて日本における労働者協同組合づくりという新しい協同組合運動に挑戦してきました。

建物管理・物流・公園管理といった委託事業から始まった私たちの事業は、介護保険をはじめとした高齢者介護、コミュニティセンターや高齢者福祉センターなど公共施設の管理・運営、保育園・学童クラブ・児童館・児童デイサービスなど子育て支援、若者や障がい者・失業者などの就労支援などの分野に広がっています。

 現在、全国に20の事業本部・開発本部をおき、約400の事業所で約10,000人が就労、事業高は約224億円に達しています。一つひとつの事業所・現場が業務的にも経営的にも自立的に運営することを基本としつつ、全国組織としての強みを発揮できるよう全体で決めた方針に従って全国の成果・教訓を学び合いながら活動しています。

 

◆出資について

 協同組合では、組合員が出し合った出資金が事業の元手になります。私たちも、「事業に必要な資金は自分たちで出し合い、働いて残す」ことを基本に、銀行等金融機関からの借金をせずに経営してきました。センター事業団では1口5万円の出資で組合員になることができますが、事業の運転資金としては最低でも2~3カ月分の資金が必要となります。このことから、組合員一人ひとりが自分の給与の2カ月分以上を目標に2口目以降の出資をする「増資運動」に取り組んでいます。

※「企業組合法人」「人格なき社団」について

 生協や農協・漁協などと違い、長らく日本には「労働者協同組合」を定めた法律がなかったため、任意団体(人格なき社団)として事業・運動を行ってきました。しかし、自治体など公的機関からの受託や介護保険など公的制度を利用した仕事を起こすうえで法人格が必要となってきたため、「企業組合労協センター事業団」と「特定非営利活動法人ワーカーズコープ」の法人格を取得して活動していました。
2020年11月、ついに「労働者協同組合法」が成立し、2022年10月に施行され、2023年4月、「特定非営利活動法人ワーカーズコープ」を「労働者協同組合 ワーカーズコープ・センター事業団」へ法人移行しました。

◆事業高

◆業務形態