労協新聞第1134号(2017年11月15日)より
バトンをつなぐ 今日まで、そして明日から
センター事業団30周年 東京東部記念式典に220人
ワーカーズコープ東京東部事業本部は、11月5日に森下文化センターで、東京東部事業本部センター事業団30周年記念式典とレセプションを開催。東京東部エリアの区議や自治体職員、地域の関係者、ともに働いてきた仲間など220人が参加しました。(本紙 永戸亮)
主人公追求の歴史
田村成秀本部長は、「『今日まで、そして明日から』がテーマ。協同労働のバトンををつなぎ、走り出す日にしたい」とあいさつ。
田中羊子理事長は「働くこと、地域づくりの主人公への追求は、30年変わらない。地域のみなさんが、協同労働を取り入れ、まちづくり、仕事おこしに向かう時代が始まっている。新しい歩みを仲間として一緒につくっていただきたい」と、呼びかけました。
来賓を代表して、飯倉昭二足立区議と、映画「ワーカーズ」の森康行監督が祝辞。
永戸祐三日本労協連名誉理事は、「地域、社会や人々に貢献しようと、すべきことを当事者とともに問い合ってきた。地域の必要に真っ直ぐに突き進み、豊かな人間関係が基盤となる社会をつくりたい」と、決意を述べました。
奇跡の命、未来ある命
東京東部の歴史をつくってきた、あゆみケアサービスの大谷みち子所長と東部1事業所の西巻君子所長が、これまでを振り返りました。
大谷さんは、「戦前、戦後の苦しい時代を生き抜いてきた人たちは奇跡の命。生きてこそ輝ける。生きていてよかったと思えるよう、生活まるごとのケアをしている。子どもたちは未来ある命。子育て現場のみんなは、原点にかかわる自覚と誇りを」と、東京東部全体で歩む覚悟の訴えも。
西巻さんは、「契約解除で病院清掃の仕事がなくなり、仲間と離ればなれになって悲しい思いをした。ヘルパー講座を開き、ヘルパーステーションよつばをみんなで立ち上げ、やむなく去って行く仲間を、『ここが帰ってくるところだよ』と送り出した」と、涙で言葉を詰まらせながら語りました。
賑やかにビール、歌
歴史を彩った懐かしい顔が多く見られ、賑やかなものとなったレセプションは、木場木遣保存会「木響会」のお祝いの木遣唄でスタート。
有志、Ada Cheers!が作ったクラフトビールで乾杯。メンバーはビール造りへの思いを語りました。
あぐりワーカーズの米を使ったおにぎりが料理と共に並び、物販コーナーには、江東区深川で協同労働を学んだ、暮らしのサポーターのみなさんの姿。
歌手の三好鉄生さんが特別ゲストで登場し、歌を披露すると、会場のボルテージは最高潮に達しました。
横山哲平専務は、事業本部が発行した記念誌の中の「西巻語録~君の名は君子~」(別掲)を紹介。
映画「ワーカーズ」に出演した仲間と森監督、川邉晃司プロデューサーの座談会では、映画製作から5年を経ての変化と、未来の希望について語り、森監督からは、製作中の映画「ワーカーズ」の告知も。
藤田徹副理事長は、「出会ってきた人たちに感謝し、協同労働の価値を我々自身が再認識して進もう。東部が全国のリードを」と、激励しました。
小椋真一事務局長が、「排除せず、話し合い、考えの違う人とも一緒に挑戦してきた結果、社会が協同労働を求め始めた。価値を伝え体現していこう」と締めました。
記念誌「とべ とべ とうぶ」より
西巻語録~君の名は君子~
「掃除の仕事ができれば何だってできるよ」
「とっさの仕草で本音がわかる」
「金と灰皿はたまるほど汚いって言うんだよ」
「金は寂しがりやだから、たくさん集まるところに行っちゃうんだよ」
「言いたいことは言えばいいよ。でもやることやってからいいな」
「天狗になったら協同組合はできないんだよ。何でもやらなくっちゃ」
「今の人は、平らな道と坂道があったら、平らな方に行っちゃう。苦労しなきゃ」
「どんな職場だろうと目の前を見ているでしょう。どんな仕事であれ、そこがあなたたちのスタートライン。新しい道、あなたの足で踏み込んでください。勇気と信念さえあれば。そのためには力と汗が必要です。新しい道をつくろう。後から続いてくる人たちのために」
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