早わかりQ&A

早わかりQ&A

[Q1] ワーカーズコープとは、どういう意味ですか?どんな組織ですか?

「協同労働」を行う、事業団体(協同組合)です。

ワーカーズコープは「協同労働の協同組合」、つまり協同労働という働き方を実践するための協同組合のことです。働く人々・市民が、みんなで出資し、民主的に経営し、責任を分かちあって、人と地域に役立つ仕事を行います。

  • ワーカーズコープは直訳的に「労働者協同組合」という表現が一般的です。この活動を推進する日本ワーカーズコープ連合会及びセンター事業団では、労働者協同組合という言葉が「労組(労働組合)」と混同されがちなこと。また働き方(協同労働)自体に社会的に大きな意味があると考え「協同労働の協同組合」を定義とし、より親しみやすい通称として「ワーカーズコープ」を用いています。

[Q2] ワーカーズコープで実践される「協同労働」とは、どんな働き方ですか?

雇用でも、独立自営でもない、働く仲間による民主的な働き方です。

就労形態 雇用 自営 協同労働
事業主体 営利企業 個人
(及び家族)
協同組合
組織
主体の
一義的目的
利潤の追求(最大化) 地域社会及び組合員生活の維持と向上
就労者の主体との関係 雇用主との契約 主体自身 組合員としての加入
労働への対価 給与(賃金) 報酬や売上収益 報酬や収益の分配

雇われることなく、しかし自営業のように個人でもない、平等な組合組織(集団)を前提とした働き方です。みんなで相談して決めて、みんなで働く。そして組織内での地位や労働の対価も基本的にはみんな平等です。

若年層を中心とした雇用のミスマッチや失業対策、あるいは高齢化時代の労働市場を開拓する上で、これからの日本に必要不可欠な「働き方のもう一つの選択肢」です。

[Q3] ワーカーズコープは、どのように運営されるのですか?

ひとつひとつが独立した事業体、そして「全組合員経営」が基本です。

全国で協同労働を実践する事業体、そのひとつひとつが独立した「協同労働の協同組合」、つまりワーカーズコープです。各組合は独立した事業体として、出資も仕事も経営も参加者(組合員)が全員で行います。

その活動を支援しているのがワーカーズコープ・センター事業団です。同事業団は、自ら独立した協同組合をつくるとともに、全国の協同組合の立ち上げ(仕事おこし)や運営を支援しています。

  • 現在、協同労働を実践する事業体には、特定非営利活動法人(NPO)やみなし法人(人格なき社団)など、さまざまな法人格があります。日本ワーカーズコープ連合会及びセンター事業団では、こうした各法人も、協同労働の仲間として連帯し、相互協力や支援を行っています。

[Q4] ワーカーズコープでは、どんな種類の仕事が多いのですか?

広く社会に貢献する、人と地域に役立つ仕事を中心に事業を行っています。

介護や福祉、清掃サービスなど公共性が高い業務分野を中心に事業を展開し、各地域の自治体からの業務委託も広く受注を獲得しています。このようにボランティア的な慈善・福祉活動ではない”本業を通じての社会貢献”は「コミュニティ・ビジネス」として注目を集めています。

また同分野以外でも、耕作放棄地や休耕田の再生につながる農業経営、惣菜やお弁当、豆腐製造など、安心安全の食を支える分野、各種製造業やサービス業、さらには出版・編集業務まで、さまざまな分野で協同労働の輪が広がりつつあります。

  • コミュニティ・ビジネスとは「「地域社会に直接的に貢献する活動を収益源とする事業」の総称です。収益を前提としたビジネスの手法を用いることで、就労(失業)と福祉など地域サービスの充実という、日本全国ほとんどの地域が抱える2つの課題を同時に解決する活動として、特に注目を集めています。

[Q5] ワーカーズコープはどのくらいありますか?どんな人が参加していますか?

日本全国で約???の事業体、?万人近い方々が働いています。

現在日本全国で約???組合、総計?万人に近い方々が、協同労働に従事しています。介護や福祉など地域に密着した業務分野を中心に事業展開しているので、人口の多い大都市圏だけでなく、日本全国どの地域にもニーズがあり、事業化(仕事おこし)の可能性があります。

働く人たちの年齢構成もさまざまです。若い世代の人たちが「社会貢献と自分の生活を両立させる働き方」として、積極的に参加しています。一方で元気なお年寄りや会社で定年を迎えた人たちが、第二の人生、これからの生きがいとして幅広く参加しています。

[Q6] ワーカーズコープは日本独自のもの?それとも世界的活動なのですか?

欧米ではしっかりと社会に根づいています。日本ではこれからが期待される活動です。

ワーカーズコープは、ヨーロッパ、特にイタリア、スペイン、イギリスなどを中心に活動が盛んで、中には音楽など芸術を事業とする組合があるほど、しっかりと社会に根づいています。日本は数も規模もまだ遠く及ばないレベルで、この活動に関してはまさに発展途上という状況にあります。

私たちは世界のワーカーズコープの一員として、そして世界や日本のさまざまな協同組合組織の一員として、より一層の発展と普及をめざしていきます。

  • 日本のワーカーズコープ発展を担う「日本ワーカーズコープ連合会」は国際的協同組合の連合組織ICA(国際協同組合同盟)に、1992年正式に加盟しました。ICAは、今日92カ国、230組織、8億人を擁する世界最大のNGO(非政府組織)で、日本では他に「JA全農」「日本生活協同組合連合会」「農林中央金庫」など、8つの組織が加盟しています。